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Scene 70 [自業自得]

[Another Side of Tennis]
坂東 海

Scene 70
[自業自得]

<TOPページにQRコードつけました!>
QRコードなんてどうでもいいけど、どれどれとアクセスしてみる。
俺の二つ上の先輩が社長のテニススクールのホームページ。
しかしQRコードってLookin’Badだな。

<QRコードつけました!>とメールして来たのはその先輩でなく、逆に二つ下の後輩。
奴はIT関係のデカイ会社で働いているんだが、日曜はガキを連れて高円寺からはるばる埼玉の先輩のテニススクールに通ってる。
そこで一生変らない上下関係に負けて、「ちょっとHP見てアドバイスちょうだいよ」から始まって今じゃ「HP更新しとけよ!」といい様に使われてるらしい。

日曜の昼、缶ビール片手に街をふらついてる時だったので、メール返すのが億劫で直接Call。
「QRコード見てくれました!」
後ろで子供の声とボールの音が聞こえる。
“大変だなHP、仕事でもないのにさ”と言うと「たまんないっすよ!さっきも“クラブハウスでウィンブルドンの中継流したいから、DVDで録って持って来て”ですよ!自分の仕事だって終ってないのに!」と言いながら笑ってる。
「休みの日はいつもテニスだから、気を利かせてウチのに“帰り何か買って帰る?”って聞いたら、“クリーニング屋に寄って預けてあるの取って来て”だし…」
“全く会社も家族も仕事は寄越すけど金は寄越しやしねえな”、「いや先輩の場合は、“何もしないくせに金ばっか使いやがって”とどっちにも思われてるんじゃないですか?!」、“それうまいね…至らぬ世話だ!”と大笑いして電話を切る。

金にならないことって妙に惹かれて凝っちゃうもんなんだよな。
それが自分の好きな事で、おまけに誰かが喜んでくれるとなると更に深入りしちゃうし。
あいつはいつの間にかOB会の仕切りも任されちゃってるもんな。
俺等なんかあいつがいなけりゃ皆で集まれやしないのに、皆あいつに我侭ばかり言ってる。
それでもちゃんと朝まで付き合ってくれるし…感謝。

それにしても金をもらう仕事ってのはどうしてこう………。
やめとこう、愚痴っちゃいかん。
そう自業自得。

“せこいオフィスで 社長は今日もいばり散らし ことあるごとに俺をけなしやがる 「えらそうに ハゲジジイ」つぶやいたつもりが 「もう一回言ってみろ やる気がないならやめろ」 ちくしょう イライラするぜ ちくしょう むしゃくしゃするぜ”ふんだりけったり(自業自得)/SION

あいつもたまにはこんな気分になってるのかね。
でもあいつ今の家確か新築で買ってるんだよなあ。
金貰ってるんだろうなあ。
あいつなら誰にでも好かれるし信頼されるし、俺とは大違いだからなあ。
うん、正しく自業自得だ。

2005.6.26
Kashiwacho
SION | 投稿者 坂東海 00:01 | コメント(0)| トラックバック(0)

Scene 68 [虹]

[Another Side of Tennis]
坂東 海

Scene 68
[虹]

目の前の女の子が友人をトントンと叩いて左側の空を指差してる。
その指先を見て俺も隣にいる彼女をトントンと叩いて空を指差す。
それは瞬く間にさざ波の様に広がって行った。

ステージ上の“唄うたい”もそれに気付き、右側の空を見上げる。
“SORRY BABY 誰かさんみたいに 俺に明日見えないからSORRY BABY約束なんてできたもんじゃないんだ こんな俺をうらむかね”SORRY BABY/SION
2番のサビを唄い終わった彼は左手で空を指差して、会場の皆に“虹”が出ている事を知らせた。
梅雨空を心配して野音に集まって来ていた皆から、さっきまでの重たい天気とミスマッチの虹がオープニングの曲と同時に出た驚きと、それを皆で喜び合う一体感を表すどよめきがあがる。

そしてその曲が終ってのMC。
「いやーっ、これ(虹)を出すのに時間かかっちゃって」と開演が押した事をさり気なくフォロー。
洒落てるよな、SION。
(開演が押したのは翌日ダチから聞いたんだが、リハ後にギターアンプが爆発!? (真空管?)したらしい)

次の2曲目の途中で虹は消えて、明るい感じの曲が続いた後の11曲目。
へヴィーなギターが響く。
“ガード下では目の見えない男がハモニカ吹いてる 盲目の人生ですがなぜかまだ生きていたいと 書かれた段ボールの横で 電車と車と足音にけとばされて あんたに恵みはない だけどあんた吹くのを止めない まるで息をするためにそうしているかのように きれいなビルの建ち並ぶ足元で すえたゆばりと消毒液が煮立ってる”ガード下/SION

何度もLiveで聴いてた曲が物凄いデカイ塊になって向って来る。
彼女は「鳥肌が立った」と俺に呟く。
俺は缶ビールを片手にうなずきながら、親に手を引かれていた頃から酒を呑み出して街を徘徊し出した頃迄だろうか、新宿の東口から西口のガード下にいつもいた戦争で体の部分々々を失ってた元日本兵を思い出してた。

繰り返される事で上がって行くグルーヴ、それはバンドが遠くまで到達した証。
そのグルーヴに終りはなく、どこまでも登り詰めて行く。

約1週間前のナダルとプエルタのフレンチ決勝は、グラウンドストローカー達が新たなステージに上がった事を強烈に現していた。
ベースラインからの壮絶な打ち合いながら、殆どのボールがサイドラインを抜けて行くラリー。
偉大なグランドストローカー達が積み上げて来たレベルの更にその上で彼等はプレーしていた。
そう、決していきなり彼等がそういうプレーを始めたのではなく、“あいつに勝ちたい”とプレイヤーがスピード、スピン、フットワークとグレードアップして来た繰り返しの結果=伝承と新興って奴だ。

“やる”だけでなく”やり続ける”こと、”壊す”だけでなく“生み出す”こと。
それが大事なのは、何かにちょっと真面目に打ち込めば気付く事だ。
ナダルが見せた“シコリ”は19才の若者のGUTS、プエルタの激しいプレーと裏腹の諦観したかの様な表情は、ドーピングでの9ヶ月出場停止を乗り越えて来た26才のタフさを感じさせた。
やり遂げる為のエナジーが今必要だ。

今俺等は、“ガード下”で陽気に騒いでる。
来年の6月もかましてくれよ!SION!Nadal!

2005.6.11
Hibiya
SION | 投稿者 坂東海 00:01 | コメント(0)| トラックバック(0)

Scene 67 [たまには自分を褒めてやろう]

[Another Side of Tennis]
坂東 海

Scene 67
[たまには自分を褒めてやろう]

(ちゃんと録画予約したっけ…)
Barのカウンターで呑みながらちょっと心配になる。
とは言え今更どうしようもない。
23:38、携帯が震えメール着信。
<三崎名物『まぐろかつ』で一杯の最中。店のTVでSION×福山雅治のトーク番組やってるよ>
正しく俺が録画出来てるか心配してる番組を奴は今遠く??横須賀で観てる様だ。
SIONと福山雅治のトークシーンは今俺が呑んでる店の1本向こうの通りで朝方に撮ったらしい。
いつもの様に明け方迄呑んで店出た所に、SIONと福山雅治が路地裏で喋ってたら驚くよなあ。

「やっぱ家帰ってちゃんと観れば良かったなあ…」と呟いたら隣の客が「サッカー?」と返して来る。
今夜はW杯最終予選[日本vsバーレーン]。
店の中が「サッカー?」という問いに応えて盛り上がり出す。
「それならフェデラーvsナダルだよ」と言おうとして、サッカーどころかフェデラーvsナダルも録画予約していない事に気付く。
慌てて「締めて!」と言うと、マスターは「サッカーならラジオで聞けるよ」
「うん、又ね!」と答えになってない返事をして、靖国通りでなく職安通りに向ってタクシーを拾う。
職安通りからだと流しのタクシーを拾いやすく、おまけに中野坂上迄マニアックな抜け道で行けるのがいい。

期待通り25時過ぎに家に着き、酔っ払った頭で思案。
フェデラーvsナダルも観たいが、サッカーも確かに観たい→どっちかを録画だ→どっちだ………。
やっぱ観たいフェデラーvsナダルをLiveで観てサッカーは録画と決め、TVに近付くと某BSで録った観てない映画のテープの山。
そうなんだよな、Liveで観ないと結局観ないんだよな。
うん?その某BSを解約してなければフェデラーvsナダルは20時頃から観れてて…いやっそうするとSIONとかぶって…。
あーっ、もういいや!フェデラーvsナダル予約!とセッティング。
チャンネルをサッカーに合わせてアップしている中田の姿に目を奪われて………。

そして今29時、正しく言えば6/4(土)朝5時。
俺はサッカーの結果もフェデラーvsナダルの結果も知らない。
そう、寝ちまったんだ…。

仕方ないからビールの栓を抜いてまずSIONを観る。
おおっ、本当だ、陽の射すゴールデン街でSIONと福山雅治が話してる。
新宿区役所の方から入って来て花園一番街の角だな。
そして場面が変って、近々発売の2人の名義でのシングル「たまには自分を褒めてやろう」を唄い出す。

“お前もよくやってると たまにゃ自分をちゃんと褒めてやろう くさらず頑張ってると たまにゃ自分をちゃんと褒めてやろう”たまには自分を褒めてやろう/SIONと福山雅治

CMになったが飛ばすのがかったるく、その間横須賀からのあいつのメールを読み返す。
<初めてSION見たよ。昔、女に振られた後お前の家でSIONのノスタルジア聴いたの思い出すな>

“俺たちの愛はスポーツ新聞の片隅にさえ載りゃしない ひねって棄てるゴミ箱のなかで幾万もの悲劇も紙屑になる ノスタルジア 遠ざかる人よ ノスタルジア 愛されているかい そして見知らぬ男のことを愛し始めたりしてるかい”ノスタルジア/SION

メールはこんな言葉で締めくくられてた。
<レッスンに遅刻したバイトを叱ったら辞められて、暫くは1人で休みなしだぜ>
コート1面でバイト1人だけ雇ってやり繰りしてるんだもんな、あいつ。
OK!俺等もたまには自分を褒めてやろうぜ!

さっ、SIONを観終ったらフェデラーvsナダルだ。
サッカー?う~ん、新聞で結果だけ見ればいいや。

2005.6.4
Mukodaicho
SION | 投稿者 坂東海 00:01 | コメント(0)| トラックバック(0)