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Scene 37 [転石苔を生ぜず]

[Another Side of Tennis]
坂東 海

Scene 37
[転石苔を生ぜず]

「いつもプールで200m歩いて、800m泳ぐんだけど、今日は気分良くて泳ぎ過ぎた」と笑いながらシンガーが話す。
夕方に入りかけた今「まだ働く時間じゃないよね」とも言う。

彼、甲斐よしひろは昨夜武道館で3時間40分、33曲のライヴをやってのけたばかり。
武道館の両翼に延びるウィングを走りながら歌っていた。
デビュー30周年の彼は51才。
でも僕等はその年齢に驚かない。
彼が21才からいきなり51才になったのでもなく、彼が歌い続けて、変化し続けて来たのを見続けて来たから。

「永久に飛んだり跳ねたりは出来ないし、今でさえみっともないと思ったり、ひょっとするともうやめた方がいいんじゃないかって思う事もあるけど、出来るうちにやめるのは愚かしいとも思うんだ。もしおたくがサッカー選手で、肉体的にも恵まれているとしたら、いつかはやめなきゃならない時が来ると思いつつ続けるだろう」
これは四半世紀も前のミック・ジャガーの言葉。
昨年のストーンズ来日公演でも見せた、一都市でシアター、アリーナ、スタジアムと3種類のライヴをする[LICKS WORLD TOUR]で全世界で200万人を動員している最中に彼は60才を迎えた。

そして、シニア・ツアーを回り熱いパフォーマンスを見せるコナーズ、解説席にスーツで座りながらも相変わらずナイーヴな眼光のマッケンローを見ていると、彼等もまだテニスの可能性、そして自分の可能性を信じている事が良くわかる。
そう!ナブラチロワも。

容姿、年齢、要するにどんなバカでも気付く事に僕等はしばられる事はない。
被害者意識に満ちた敗残者、揚げ足取りで勝利者気分の偽善者にはなりたくない。
自分の足でこれからも歩くだけだ。
垂れ流される情報を真に受けやすい人には、ミックのこの言葉を贈ろう。
「表紙が俺の写真なら、中で何を書かれていてもOKさ」

「No.1であり続ける事よりもOnly 1である事が大事だ」と良く人は言う。
でもそれはNo.1になれなかった者の言い訳に聞こえる時がある。
大事なのはパイオニア、オリジネーターである事、そしていつまでも動き続ける事だ。

「転石苔を生ぜず~A rolling stone gathers no moss」
・ 動き続けている者はいつまでも古くならない
・ 一ケ所に落ち着けない者は大成しない

Which?

2004.11.7
Shinagawa
KAI | 投稿者 坂東海 00:01 | コメント(0)| トラックバック(0)