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Scene 100 [ディープ・パープル]

[Another Side of Tennis]
坂東海

Scene 100
[ディープ・パープル]

“それは誰のせいでもなくてあなたが男で きっと誰のせいでもなくて わたしが女で”

分厚い雲を切り裂く様にいきなり射し込みながらも、分厚い雲を振り払う事は諦めた光の様に響くヴォーカル。
甲斐よしひろが唄う1976年の五十嵐浩晃のカヴァー。

“どうしてむくわれないものが好きつく傷はいつもひと色 そしてこんな旅を 明日から何をたよりに生きるのか そんな事今は はるかに 海のそばがいいの”

曲のタイトルは“ディープ・パープル”。
ふと、「リッチー、お前はもう、パープルのメンバーがやりたいと思う事を一緒にやる事が出来なくなったって訳さ。とすりゃ、後はどうするか、言わなくたってわかるだろうよ」という中学校の頃に読んだディープ・パープルの本の中の、リッチー・ブラックモアが方向性がずれてしまったメンバーに言って来た言葉を自分に向けたシーンを思い出す。

駄洒落でもなんでもない。
“ディープ・パープル”という唄が、ある別離のシーンに俺を引っ張って行った。
別離…好き嫌いなら嫌われていてもどうにかなるが、信じる信じないで信じてもらえない、まして相手を信じられないのなら別れるしかない。

ガキの頃からどこにいても違和感を感じていた。
それはテメエが好き勝手に出来る環境でもそうで、いやむしろ周りが俺に好意的であればある程そうだった。
それはガキの甘えだったのかとも今感じるが。

独りで生きてるつもりの今でも、「お前にあそこは似合わない」「一緒にやろう」と、いろんな奴が声をかけて来る。
そうだな…アンタ等と徒党を組む気はさらさらないが、言ってる意味はわかるよ。
いつの間にか俺も取り込まれちまっているんだよな。
そうそう、「お前は俺を裏切った」と言って来た奴もいたな。
いずれにせよThanks…。

人ってのはどこか優柔不断で、節目節目にかこつけてキッカケってやつを求めている。
バーの片隅や、明け方のタクシーの中、そして有明のプレス席で書いて来たこのエッセイとやらも100本目。
いい節目だ。

曲はガキの頃しか聴かなかったのに、事ある毎に俺の頭の中をかすめて来た言葉が何故又今俺を捉えているのか、良く考えてみるか。
いずれにせよ、一眠りしよう。
こんな酔い方をしてる朝はろくな事がない。

2006.1.22
Gotenyama
KAI | 投稿者 坂東海 00:01 | コメント(0)| トラックバック(0)
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