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Scene 87 [感触(タッチ)]

[Another Side of Tennis]
坂東海

Scene 87
[感触(タッチ)]

離婚の原因は男側、女側共に<性格の不一致・価値観の相違>がNo.1らしい。
「結婚する前にその位わからないのか」って皆言うが、時間の経過ってやつは恐ろしいからな。

天使の様だった女が、一緒に暮らして行くうちに猫撫で声が低い声に変り、生活感たっぷりに偉そうになる。
要するに女らしく可愛いいままにさせてやれなかった男に甲斐性がなかったって事だ。
旦那の定年後、ガキも大きくなっての女からの別れ話、これも男の甲斐性絡みだな。
女も悪いんだろうけど、男が被害者意識に陥るのは何時でもどこでもカッコ悪いから知らん。
まあ男には若い姉ちゃんに浮気して…ってありがちなTVパターンがお似合いだ。

“男は獣のように妖しく 女は悪魔のように可愛い”
“男は獣のようにわがままで 女は悪魔のようにこわがりさ”

俺は差別論者でも何でもないが、男と女は当たり前の様に違うし、役割分担も違うって考える。
男女雇用機会均等法も(何だかなあ)って感じだったが、本当に男でないと女でないと出来ない仕事は、太陽の下でもネオンの下でもそう変っていない。

プロテニス界では、“ウーマンリヴ”なんて言葉が流行ってた頃から、度々男女の賞金格差に対して女子テニス界から抗議が出ていて、1973年にUSオープンが格差撤廃(USオープンに初めて賞金が懸けられたのは1968年だから、USオープンはその歴史の殆どが格差無)。
全豪は1984年からランダムながら撤廃。
そしてフレンチも2006年に撤廃するから、残るはウィンブルドンのみ。
ウィンブルドン側は以前「是正する理由はない」としてたが今後どうなんだろう。

賞金格差がある理由として良く上げられていたのは、男子が5セットマッチなのに対して女子が3セットマッチである点、男子の方がパワーとスピードがある点。
今はテニス云々でなく、スポンサーの判断=どっちが、あるいはどっちも金を出す価値があるか=PR効果はどうか?に尽きる。
シャラポアジャパンツアー”なんて、大阪城ホール、名古屋レインボーホールと来て、有明がもし武道館だったら外タレロッカー並(じゃなくて正しく外タレ!)だが、スポンサーがもっともらしく「男子より女子の優雅さの方がテニスらしい」と言って、女子の賞金を高くする時も来るかもしれない。

で、話は又してもATPの男子ダブルスのルール変更。
ルールを変更した目的は、表向きは有力選手のダブルスへのエントリー促進、大会の円滑な進行だが、賞金のカットという噂もある。
という事は、男子ダブルスは5ゲーム先取だから、通常の3セットマッチの女子ダブルスの方が賞金が高いって理屈になるのか?
全く時代は回る…いや違った、ずっと金を出す奴の都合なんだった。
とは言え金を出す奴等は、大衆にテニスの持つポジティブでピュアなイメージを自分達に重ねて欲しいのは確か。
“金を出す方が偉い”だの“金=汚い”と言った単純な図式じゃあない。
一応五分と五分の関係という事にしておこうや。

“Touch 夜にまぎれて太陽のある場所へ走り続けよう Touch 早くしないと俺たちの愛なんて燃えかすになっちまう”感触(タッチ)/甲斐バンド

テニスも俺達の愛もまだ燃えかすには早いだろ?
まして湿気っちまったHang Fireは勘弁してくれ。

2005.10.23
Yokoami
KAI | 投稿者 坂東海 00:01 | コメント(0)| トラックバック(0)

Scene 85 [No Advantage]

[Another Side of Tennis]
坂東海

Scene 85
[No Advantage]

随分前だが、何の金だったかお袋に10万手渡しして数日経った時、その金が「見当たらない」って事になり家中を探す破目になった。
結局見つからずさぞ落ち込んでいると思いきや、その晩「お寿司食べ行こう」。
「こんな時はもっと使っちゃった方がいいのよ」
親父に随分苦労させられたお袋のタフさなんだろう。

<財布知らない?>
今回はお袋でなく、女からのメール。
Callして聞けば、現金8万とカードが3枚入っていた財布をなくしたらしい。

「そんな果した金気にすんなよ」と言いかかったが、俺の態度には似合っても現実では到底そうじゃないから「ワオッ!Big Money!」とおどけて見せる。
でも電話の向こうは浮かない感じ。
(そりゃあそうだよなあ、何とか盛り上げてやるか)
電話を切ってしばし考えを巡らせた後、番号をPush。

「あのさあ明日のJapan Openの決勝のチケット2枚手に入らない?一番高い席」
電話の相手が毎年ロイヤルボックスシートゴールドを買っているのは知っている。
渋る相手を煽てて脅して口説く。
結局、「確かに仕事で何時に着くかわからないんだけどさあ」と元々弱気になっていた相手と、定価の1枚1万7千円で2枚の3万4千円と、今度の呑み代+タクシー代で手を打った。

翌朝、バイク便で送らせたチケットとパーキングパスを持って湾岸に乗る。
車をコロシアムに横付けして、決勝らしいざわめきのロビーに入る。
VIPルームでハイネケンを流し込んでから席に向うと、いきなり目に飛び込んで来たのはゴロビンのローライズ。
でも「半ケツを下す!」なんてジョークを飛ばしてるうちに彼女はリタイア。
次の男子決勝は、アンチッチのリターンに感心して、そのアンチッチのマッチポイントで見せたムーディーのフォアのストレートのパスに思わず声を上げる。

そして鈴木貴男・岩渕聡のダブルス。
1stに続いて2ndも4-4でタイブレーク。
サドンデスが要所要所で彼等に有利に働いたのと、スリリングな展開にATP新ルールへの文句は出て来ない。
マッチポイントとセットポイントの行き来の末の14-13。
岩渕のサーブ、1stボレー、そして…。
ロイヤルの連中も皆立ち上がってのスタンディングオベーション。
俺はちょっとだけ泣いていた気がする。

上機嫌でゴールデン街に車を飛ばし、俺はフォアローゼスのジンジャエール割り、帰りの運転がある奴は讃岐うどんの妙な組合せで盛り上がる。
「貴男と岩渕の優勝しびれたなあ」
「賞金総額$860,000と男子シングルスの賞金$118,000っていくらになるんだ?」
「大体110円だから、9千500万と1千300万?」
「スゲエなあ。俺その端数の300万でいいや!」
「私8万でもいいなあ」
……。
「あのさあ…、そう言えば大リーグどうなった?」
「えっ?!あっ、ああ…」
(あといくら使えばいいんだ…)

ちなみにお袋の金は、回収に出そうとした古新聞に挟まっているのが見つかった。
さて今回は…。

2005.10.9
Golden-gai
エッセイ | 投稿者 坂東海 00:01 | コメント(0)| トラックバック(0)

Scene 84 [Core]

[Another Side of Tennis]
坂東海

Scene 84
[Core]

「たまには酒を呑まずに散歩するか」と、焼き鳥屋にも焼肉屋にも寄らず、家族で野外ステージの方へ自転車を漕いで行く。
殆ど使われる事のない野外ステージに人だかりがしてる。
近付くと[吉祥寺アニメワンダーランド]って催しらしく、いろんなアニメ制作会社のブースが出ていて、ステージからはカラオケをバックに声量タップリでビブラートを効かせたボーカルのアニメソングが聞こえて来る。

止まらずに後ろを抜けて行ったが、頭の上で手拍子する若いカップル、ちょっとオタクな男等々で一杯。
ある種、マニアックな雰囲気はあるものの昼間の公園に似合わない光景ではなく、他にもステージは関係なく弾き語りしてる奴、パフォーマンスをしてる奴、宴会してる奴等、家族連れと皆がのんびりしている。

ガキのブランコを押してやりながら、(コアだよなあ…あいつら)と盛り上がっているステージに目をやる。
さっき通った伊勢丹の前でも何かやってたなあ。
この公園はジブリ美術館も隣接してるし、そういう街って言えばそうなんだろう。
ジブリと言えば、スタジオジブリはウチからすぐ。
送電線の真下で…まあこれはいいか。

翌日、有明に向う。
AIG Japan Open初日。
酷い渋滞も無く車は進んで行くが、それが有明の客入りとリンクしている気にもなる。

そして有明着。
コロシアムに入ると…。
ワオッ!初日とは思えない客の入り!
勿論満員なんかじゃあない。
でも「誰もいないんだから前行っちゃおうぜ!」とコートサイド席に入って行ける感じではなく、空席にも誰かが来そうな雰囲気が漂ってる。
イベント広場も人が行きかい賑やかで心地良い。
中高生が目立つのは体育祭の代休なんだろう。

アウトコートでの鈴木貴男・岩渕聡のダブルス、森上亜希子・佐伯美穂vs中村藍子・小畑沙織のダブルスは、小さいとは言えスタンドは満員。
更に浅越しのぶのシングルス、負けはしたけど杉山愛森田あゆみのダブルスに一藤木貴大のシングルス。
観客席からは控え目だけど静かな期待を感じた。

初日から見所多いじゃん。
Hey!初日の月曜日から観に来た“コアなテニスフリーク”!
1週間楽しもうぜ!

2005.10.3
Ryogokubashi
エッセイ | 投稿者 坂東海 00:01 | コメント(0)| トラックバック(0)