2004年07月15日
Scene 20 [かけがえのないもの]
[Another Side of Tennis]
坂東 海
Scene 20
[かけがえのないもの]
コナーズの両手打ちバックハンド、ボルグのトップスピン、マッケンローのタッチ、ベッカーのサーブ、エバートのパッシング、ナブラチロワのサーブ&ボレー、グラフのスライス…。
我々は彼等にシンパシーを感じ、同時代を共有している喜びを感じていた。
でも今、彼等の勇姿をコートで観る事は出来ない(ナブラチロワは特別だ)。
我々は誰かがいなくなる喪失感をいつも誰かに託しているんだろう。
大衆はどん欲だ。
でもテニスファンは代りのHERO&HEROINEに拍手を送りながらも、彼等の代りはいない事を感じ、改めて彼等にリスペクトしていると信じたい。
2004.7.5 一人のギタリストがこの世を去った。
あくまでSingerの影に徹したバッキング。
微笑みながら、祈り上げる様な運指とチョーキングで、どこまでも登りつめて行くギターソロ。
そこにいつもいる、そこにいつもあるものがなくなった。
“星のふる夜 ひとりぼっちで あんたのぬくもり 拾い歩く 星のふる夜 ひとりぼっちで あんたの優しさ 探し歩く”この夜にさよなら/Kai Band
大森信和[Kai Band]、安らかに。
合掌。
2004.7.7
Atsugi
坂東 海
Scene 20
[かけがえのないもの]
コナーズの両手打ちバックハンド、ボルグのトップスピン、マッケンローのタッチ、ベッカーのサーブ、エバートのパッシング、ナブラチロワのサーブ&ボレー、グラフのスライス…。
我々は彼等にシンパシーを感じ、同時代を共有している喜びを感じていた。
でも今、彼等の勇姿をコートで観る事は出来ない(ナブラチロワは特別だ)。
我々は誰かがいなくなる喪失感をいつも誰かに託しているんだろう。
大衆はどん欲だ。
でもテニスファンは代りのHERO&HEROINEに拍手を送りながらも、彼等の代りはいない事を感じ、改めて彼等にリスペクトしていると信じたい。
2004.7.5 一人のギタリストがこの世を去った。
あくまでSingerの影に徹したバッキング。
微笑みながら、祈り上げる様な運指とチョーキングで、どこまでも登りつめて行くギターソロ。
そこにいつもいる、そこにいつもあるものがなくなった。
“星のふる夜 ひとりぼっちで あんたのぬくもり 拾い歩く 星のふる夜 ひとりぼっちで あんたの優しさ 探し歩く”この夜にさよなら/Kai Band
大森信和[Kai Band]、安らかに。
合掌。
2004.7.7
Atsugi
2004年07月08日
Scene 19 [セルフ・ジャッジ]
[Another Side of Tennis]
坂東 海
Scene 19
[セルフ・ジャッジ]
一、 金持ち以外の人からすり盗ってはならぬ、
二、 人前でわざと転び、抱き起こされるのを利用して盗るなど、汚いわざをしかけてはならぬ、
三、 何人もが共同でわざを仕かけてはならぬ
「鬼平犯科帳」スリの三カ条
こりゃあサッカー選手の大半は鬼平に捕まっちゃうな。
評論家は「技と転ぶ位のしたたかさが必要」と言う。
中田英寿はそう言うプレーがある事を認めつつも「わざと転んだり、痛がったりはしない」と言う。
評論家の言う事なんか、スポーツだろうが音楽だろうがたいていクソだ。
ところで普段TV等で観るテニスの試合には必ず審判がいるが、ジュニアの試合等は審判がいない事が多い。
セルフ・ジャッジ=プレイングアンパイアとでもいったところか。
ルールは至極簡単で「自分のコートのジャッジをする」だけだ。
そして「瞬間的にジャッジし、迷ったら相手に有利に判定する」と言う人間性リトマス試験紙みたいな約束がある。
これがなかなか味のあるところだ。
ジュニアの頃、相手のファーストサーブは迷わず「フォルト」とコールする奴がいた。
俺等はそれをお決まりのギャグとして笑った。
相手は「相手のコールに不平を言うのはスポーツマンシップに反する」と言うもう一つのお約束でぐっと我慢して試合を続ける。
えっ、俺だったら?
そんなの勿論クレームつけるに決まってるじゃないか!
だって「相手のコールに不平を言うのはスポーツマンシップに反する=お互い悪気ないミスはあるんだから」って事だろ?
まあ奴は本能でそうしていて悪気はなかったかもしれないが。
「フェアに戦うなんてまっぴらだ 非難されてもへっちゃらさ 政治家みたいに良心とはおさらばしたのさ 優勝カップと金が欲しいんだ、ベイビー でも控え室に戻るともう一人の俺が泣いてるぜ」WINNING UGLY/ROLLING STONES
わざと転ぶサッカー選手が、ジャッジに迷ったら何てコールするのか見てみたい。
最後にに鬼平犯科帳からもう一つ
一、 盗まれて難儀するものへ手を出さぬこと、
二、 人を殺傷せぬこと、
三、 女を手ごめにせぬこと
「鬼平犯科帳」盗賊三カ条
STOP KILL!THE WORLD WILL NEVER BE THE SAME/Kai Yoshihiro
2004.7.4
Shin-yurigaoka
坂東 海
Scene 19
[セルフ・ジャッジ]
一、 金持ち以外の人からすり盗ってはならぬ、
二、 人前でわざと転び、抱き起こされるのを利用して盗るなど、汚いわざをしかけてはならぬ、
三、 何人もが共同でわざを仕かけてはならぬ
「鬼平犯科帳」スリの三カ条
こりゃあサッカー選手の大半は鬼平に捕まっちゃうな。
評論家は「技と転ぶ位のしたたかさが必要」と言う。
中田英寿はそう言うプレーがある事を認めつつも「わざと転んだり、痛がったりはしない」と言う。
評論家の言う事なんか、スポーツだろうが音楽だろうがたいていクソだ。
ところで普段TV等で観るテニスの試合には必ず審判がいるが、ジュニアの試合等は審判がいない事が多い。
セルフ・ジャッジ=プレイングアンパイアとでもいったところか。
ルールは至極簡単で「自分のコートのジャッジをする」だけだ。
そして「瞬間的にジャッジし、迷ったら相手に有利に判定する」と言う人間性リトマス試験紙みたいな約束がある。
これがなかなか味のあるところだ。
ジュニアの頃、相手のファーストサーブは迷わず「フォルト」とコールする奴がいた。
俺等はそれをお決まりのギャグとして笑った。
相手は「相手のコールに不平を言うのはスポーツマンシップに反する」と言うもう一つのお約束でぐっと我慢して試合を続ける。
えっ、俺だったら?
そんなの勿論クレームつけるに決まってるじゃないか!
だって「相手のコールに不平を言うのはスポーツマンシップに反する=お互い悪気ないミスはあるんだから」って事だろ?
まあ奴は本能でそうしていて悪気はなかったかもしれないが。
「フェアに戦うなんてまっぴらだ 非難されてもへっちゃらさ 政治家みたいに良心とはおさらばしたのさ 優勝カップと金が欲しいんだ、ベイビー でも控え室に戻るともう一人の俺が泣いてるぜ」WINNING UGLY/ROLLING STONES
わざと転ぶサッカー選手が、ジャッジに迷ったら何てコールするのか見てみたい。
最後にに鬼平犯科帳からもう一つ
一、 盗まれて難儀するものへ手を出さぬこと、
二、 人を殺傷せぬこと、
三、 女を手ごめにせぬこと
「鬼平犯科帳」盗賊三カ条
STOP KILL!THE WORLD WILL NEVER BE THE SAME/Kai Yoshihiro
2004.7.4
Shin-yurigaoka