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Scene 80 [真夏の葬列]

[Another Side of Tennis]
坂東 海

Scene 80
[真夏の葬列]

今からこの夏二回目の友人の親父さんの葬儀に行く。
去年は七月に二人の男を見送った。

“真夏の葬列”という言葉がふと浮かぶ。
北方謙三の小説のタイトル。
自分をフラットにしたい時、北方謙三の[檻]、ロバート・B・パーカーの[初秋]を読んだり、デ・ニーロの[タクシー・ドライバー]、M・ディロンの[アウトサイダー]を観る事が多い。
今夜は[真夏の葬列]を引っ張り出して読もう。

「いい学校に入って、いい会社に入って」の時代に育った俺等は、流れに身を任せて行くのだけは嫌だった。
とにかく“人と同じ”でなければ良かった。
俺達の武器はギターだったり、ラケットだった。
その武器を持ってしばらくして、俺達は自分の足で立っている事に気付いたんだ。

今じゃその武器を手放した奴も多い。
錆びた弦に伸びきったストリング。
勿論今でも弦やストリングを張替えている奴もいる。
いずれにせよ、たまにちょいと集まってそいつらを手に取った時、俺等は凛として、次の瞬間には腹の底から大笑いする。
いいだろ?この感じ。

外は土砂降り。
親父の通夜もとんでもない土砂降りだったな。
今から通夜の親父さんは享年75歳。
それもウチの親父と同じだ。
親父達は、(自分が最高!)そしてすぐに(自分は最低だ…)と一喜一憂していた向こう見ずで馬鹿な俺等を叱りもせず容認していてくれた。
まあ皆は知らんが俺は、最高!最低…と一喜一憂するのは今も相変わらずで、これからも変りそうにない。

よちよち歩きのガキが武器を手に取って、世間っていう敵に切り込んで行くのを口うるさいお袋達を黙らせながら、笑って見てくれていたであろう親父達に乾杯!
そして合掌。

2005.9.4
Tachikawa
エッセイ | 投稿者 坂東海 00:01 | コメント(0)| トラックバック(0)
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