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Scene 83 [One Man Band]

[Another Side of Tennis]
坂東海

Scene 83
[One Man Band]

「そこに置いてあるの持ってって。香典返し」
「あっそう。Thank You」
無造作に置いてあった青い袋を持って帰る。

途中、小便横丁でビールと餃子で飯を済ませ、部屋に戻って袋を開ける。
iPod shuffle 512MB!
おまけにiTMSのギフトカードに、STONESの財布まで入ってやがる。
おいおい、これじゃ返し過ぎだぜ…と感じながらも、奴のセンス、気遣いに感心する。

奴とは中1の時からの付き合い。
テニス部も一緒だった。
と言っても奴は途中で退部して、文化祭や体育祭なんかの祭り事を動かしてたな。
中1の林間学校で子門真人の[ほねほねロック]を振り付きで踊ってた姿、パッソルを学校の裏に停めて姿、高3の卒業式で式が終るその時に壇上に駆け上がって皆に三三七拍子をさせた姿を思い出す。

その後は’84年、西武球場でのイベントに小山卓治を観に行ったら、RCを観に来た奴が「誰も立ってない小山卓治で立ってる奴がいるから見たらお前じゃん!」って声かけて来たんだよな(この時頭で出た吉川晃司が’81年のM.ジャガーと同じアメフトのユニフォームで出て来て、1発目にRCの[ベイビー!逃げるんだ。]をかましたのに俺は大受けしてた)。

次は’88年シオンのPITで又ばったり。
その時奴が渋谷の美容院で働いているのがわかって、それからは奴の家で呑みながら髪を切ってもらったりしてた。
そして奴が独立してからはガキ共々世話になっている。

緑の多い公園の遊歩道沿いのいい店だよ。
隣のビルはしょっちゅうTVドラマの撮影に使われているらしい。
そこで奴は誰も使わず独りでのんびりやってる。
ガキの学校行事に怪しい髪形で行ったり相変わらずみたいだ。

独りっきりって言えば、音楽事務所をやっててヤキソバンを手がけたりしてる奴、そして独りで一面のテニススクールを切り盛りしてる奴もいる。
全く頭が下がるぜ。

そして今、電話が鳴ってとったら別の中1からのダチ。
こいつとはバンドを組んでたが、今奴は住宅屋。
去年ウチのリフォームをやってもらって、今日は俺が壊しちまった玄関灯の件。

(偶然だなあ…)と何気なくカレンダーを見たら“彼岸明け”。
この間終った墓の工事も他のダチにやってもらったんだ。
他にも俺が行きたいLiveがあれば涼しい顔で最前列を引っ張って来る奴もいる。
皆デカイ組織って訳じゃないが、テメエの会社で踏ん張ってる。

俺はと言えば…“今日も枯葉の街 肩を落として 軽やかに流れ行く風が 道ずれさ 安いオンボロのギター これがおいらの命 数えきれない明日に歌を歌って そうさおいらは 君を探し歩く 愛を奏でながら 街から街へと”吟遊詩人の唄(ONE MAN BAND)/Kai Band

まあ、お前等とずっと付き合って来れてちょびっとだけ幸せだよ。

2005.9.26
Kaikonomori
KAI | 投稿者 坂東海 00:01 | コメント(0)| トラックバック(0)
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