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Scene 16 [がんばれがんばれ]

[Another Side of Tennis]
坂東 海

Scene 16
[がんばれがんばれ]

看護士である家人が、ある時こんな事をポツリと言った。
「患者さんの家族が”頑張って”って声をかけるんだけど、充分頑張っているのがわかるから、見ていて辛くなるんだよね…」

“頑張って”
無邪気な子供には似合うけど、大人が何かに立ち向かっている時には気軽にかけれる言葉ではないと感じる。

杉山愛選手は“頑張って”が似合うプレイヤーだ。
彼女は無責任な“頑張って”に笑顔で手を振る。
勿論“頑張って”に悪意はないし、彼女は自分のファン、観客に対してプロとして心から感謝しているんだろう。

クリスターズとのペア解消以来、彼女には“ツキがない”と感じてしまう事が続いている。
ブエノスアイレスで行われたフェドカップでの事は観戦してもいないのに、テニス誌の記事を読んだだけで涙が滲んだ。
彼女はコートに入れば、激戦の女子テニス界で心情としてだけでなく、常に100%のテニスを強いられている。
もう少しで到達しそうな何かをいつも求めてはあがき、それを得ては又何かを求め、自分を高め続けると言う、凡人には想像出来ない崇高な世界だ。
我々には彼女を含め、プロ選手へのリスペクトが足りないのではないか?

もう少しでウィンブルドンが始まる。
杉山選手の心からの笑顔が見たい。
赤土をきれいに落として、真っ白いウェアで緑の芝生に立ってほしい。

彼女達がプレイヤーとして輝いている時は短い。
はかなさと表裏一体の輝き…。
それが少しでも長く続く事を願う。

名前の通り愛らしい彼女に、こんな曲があるのを教えてあげたい。
「いつでもここにいるから 帰って来ていいんだよ そう思えばあとひとつふたつ 出来る我慢もふえるでしょ がんばれがんばれ」がんばれ がんばれ/シオン

2004.6.12
Tetsugakudo※SION(1960~)
1985年インディーズ「新宿の片隅で」でストリートロック界に衝撃的に登場。
最近、以前所属していたレーベルでのアルバム全11枚が再発。
「がんばれがんばれ」は6/23発売「フラフラフラ」に収録。
SION | 投稿者 坂東海 00:01 | コメント(0)| トラックバック(0)
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